コラム

ベルギーの農夫がフランス国境で国土を拡大させた?

BBCの英語版を読んでいると面白い記事がありました。
フランスとベルギーの国境に目印の石が置かれていたところ、ベルギーの農夫がトラクターの通り道の邪魔になるので2メートルほどフランス側に移動させていたというものでした。
その境界石はナポレオンの時代のころ1819年に置かれたようです。

国境の問題は紛争になりそうですが、ベルギーの村長が国土が増えたと喜び(当然冗談ですが)、フランス側の村長も笑って応答したというものです。
農夫が境界を元通りにすれば不問にするそうです。

国境のような壮大な話はさておき、法律相談をしていますと土地の境界の相談を受けることがよくあります。「隣家が境界を越して塀を作っている」「隣家が勝手に境界石を勝手に動かした」などです。

隣家間の争いは、権利関係に始まり感情面での対立を引き起こす可能性がありますので、境界の問題は隣家立ち合いのもと確認すべきです。

なお、土地の境界を勝手に移動させることは日本の法律では境界損壊罪(刑法262条の2)で禁止されています。

今後も面白い法律に関連するニュース等があれば随時更新して参ります。

文責:かなやま総合法律事務所 弁護士 金山 耕平